海の近くにいる理由
- Taro Koyama
- 3月25日
- 読了時間: 3分
以前、大阪の鍼の先生にこう言われたことがある。
「あなたは、海の“浅いところ”が似合う人ね」と。
人にはタイプがあって、海の浅いところを好む人、海の深いところに惹かれる人、平地に馴染む人、山の高みに惹かれる人――いろんなパターンがあるらしい。
僕はというと、日本海側の地方都市に住んでいる。
一応、政令指定都市だけど、特別なものは何もない。けれど、実は“全部ある”ような街。
新幹線は空いてるし、よく行くカフェも日本人ばかり。観光地って感じはしないけど、それがいい。
家から海が近くて、ビーチというよりも“港”といった趣き。
最近は散歩ついでに海沿いをよく歩く。夕日がとても綺麗で、フーコック島で見た景色と重なることがある。
そうか、あの「なにもない感じが最高だなあ」と思ったあの島の空気は、実は自分の地元にも似ていたのかもしれない。

そういえば、海の近くに住む人は遺伝的にマグネシウムが不足しやすい、という話を聞いたことがある。
だからこそ、海の近くに引き寄せられるのでは?という説もある。
先祖たちが無意識のうちに、必要な環境を選んできたのかもしれない。
僕自身もおそらく、マグネシウムが足りない体質。
それなら、海のそばでサーフィンなんてまさにぴったりだ。なるべくして、こうなってる。
実際、旅行で選ぶ場所もいつも似てる。
暖かくて、波があって、海の香りがする場所。
オーストラリア、台湾、ハワイ、バリ、カリフォルニア…。
シンガポール、ベトナム、マレーシアもそうだ。
サーフィンをするしないに関わらず、つい「南」に惹かれてしまう。
来月は沖縄に行く予定がある。
それでふと、「沖縄まで行くなら、東南アジアもちょっと寄れないかな」なんて思い、軽く調べてみた。
フィリピン、ベトナム、台湾、タイ…ついでに韓国も候補に入れてみた。
最終的に、韓国に寄って帰ってくることになりそう。
航空券の安さには驚いた。那覇〜仁川が1万円ちょっと、関空〜仁川に至っては6,000円台。
僕はマイルやスカイコインを使って旅することが多いから、国内移動は関空→伊丹にして、そこから帰路をプレミアムクラスにしてみた。
ちょうど1万円分のスカイコインが失効しそうだったので、タイミングもバッチリ。
韓国は、以前バリへの行き帰りでトランジットがてら少し立ち寄ったことがあるだけ。
そのときは冬で、寒かったという記憶しかない。
しかもバリでお腹を壊していて、ソウルではお粥くらいしか食べられなかった。カフェに入っても寒くて、ひたすら震えていたっけ。
今回はちゃんと、“韓国”を体験して帰ってきたい。
美味しいビビンバでも食べて、カフェ巡りでもして、体温も気分も少しあったかくして帰ってこようと思う。
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